修理系

業務用三相200vエアコン故障修理原因確定とエラー解除方法

2022年11月17日

業務用200vエアコン修理・エラー解除

今日は業務用の三相200vエアコンの「暖房が出ない・けど出る時も有る・しかしエラーコードは解除されて使えるようにはなっている」の原因特定と修理です。

前回のエラーコードと原因予想はこちらですが、まずは必ずご覧になって下さい。

前回記事はこちら

 

という事で月日が経ち、前回の続きのようなものです。

ただしリモコン側にエラーは出てません。

前回からしばらく問題なく使えてたのですが秋になりぼちぼち暖房に切り替えようという矢先「あれ?暖房が出ない」という状況。

風が全く出ないわけではなく「送風状態」でただの風しか出てきません。

という事で早速見ていきます。

 

業務用三相200vエアコン故障修理原因の特定

※これにより更に故障してももちろん自己責任ですので重々お気を付けください。

まずカバーを開ける。

フィルターは外してもどちらでも。

吸込温度サーミスタがあります。

異常に冷たくして実験。

外の室外機から「ガコンッ!」と音がして熱風が出はじめました。

念の為、基板カバーも外してみます。(ネジ1つ緩めるだけ)

カバーをスライドすると外せる。

注意ポイント

この基板カバーの裏に書いてました。
表のシールとは別で細かい原因などが書いてます。

※基板カバー外す時はブレーカーを落とす事。

※中には基板があるので静電気にも注意する事。

 

今回パターンの暖房の出ない故障原因特定

これで原因特定できました。

断線や接触不良ではないのでエラーコード11の吸込サーミスタ異常は無いのですが、センサー感度がおかしい。。。

※【重要】コンプレッサー音はするのに暖かくならないんです。(逆にコンプレッサー回って無いと冷房も暖房も絶対でません。)

センサーに氷のように冷たいもので当てると反応しっかりするのでやはり、センサー部分(又は基板読み取り)に異常がある事が判りますね。

通常は部屋の温度などで反応しないといけないものがセンサーの効きが逝かれてると思われます。

これは経年劣化による吹込み温度サーミスタの異常検知または不良と一旦判断。

というのも何度もなるようでしたらまだ基板側が不良とも言えますので。

また、長年触って無いとホコリ等積もって誤検知の可能性も有りますので交換・綺麗に。

 

 

業務用三相200vエアコン故障修理・サーミスタ交換

今回交換しようとしたのは吸込温度サーミスタです。

もちろん他も悪くて複合原因の可能性もありますが、ここが悪いのは確定ですので交換です。

※サーミスタはここだけではなく室外機・室内機他にもたくさんありますが、基本的に部屋温度や空調管理サーミスタは二つで「吸込温度サーミスタ」と「吹出温度サーミスタ」です。(他は機械の異常熱管理・異常冷却管理が主)

難しいのが「吸込み温度サーミスタ←今回」は交換一人で簡単ですが、「吹き出し温度サーミスタ」の場合天井高によっては一人では無理でエアコンカバー支えてくれるもう一人必要かもしれません。

三相200vのブレーカーを落とす。

吹き出しサーミスタの交換。

2Pの青色カプラーです。

PC用しかもってなくサイズが合わず。

しょうがなし綺麗に掃除して元に戻す。

 

これでブレーカー上げて戻れば完了です。

ただ、ここでアクシデント発生。

アクシデント内容:エラー「31」

リモコン側にエラーコード「31」が出てファンがなかなか回らない。。。
※通常リモコンONするとファンだけはすぐ回るはずです。

 

回り出すと「カチッ」「カチッ」と音がして保護機能か何かが動きを止めようとしてる感じ。

 

ただ片方だけ回って、そのままもう一つの方の室内機が回ってません。

注意ポイント

この3馬力エアコンは①室内機(1.5馬力)+②室内機(1.5馬力)+①室外機(3.0馬力)で一つの商品です。

よって必ず連動しますので何か通信関係がおかしい事が判ります。

ただしサーミスタしか触ってませんので人的ミス・故障は考えれないです。

これに関してはリセットボタンで直りました。

そして続けてその後エラー「35」が点きっぱなしとなりまったく動かなるという。。。

 

アクシデント内容:エラー「35」

「35」に関しては前回通りです。

ちょっと外へ行き、室外機の方も見てみますが、リモコンにも室外機にも当然コードが出ています。

 

ブレーカーを落として時間を空けます。
※少なくとも5分以上~30分とか空けてみて下さい。

 

リモコン電源入れて、室内機・室外機ともにエラーコードが消えていればOKです。

 

※暖房の場合はコンプレッサー回るの遅いですのでピッピッボタン押さずに気長に待つこと。

 

ホース側に漏れがないか確認して、今回は暖房なので暖房側が熱くなってくればきちんとコンプレッサーも働いています。
素手で確認する場合は火傷に注意、温度計を使用して下さい。

 

これでOK!完全直りましたが焦りました(;´Д`)

 

結論

ということで今回のパターンの暖房が出ない原因としては、「吸込みサーミスタの不良」または「基板不良」と判断。

ただし途中アクシデントに合ったので色々遠回りとなりました。

電気関係と水周り関係と乗り物の故障は、使いたい時に急に故障するので予備知識としてだけでも持っておきたい所ですよね。

いずれにせよこれで冬を乗り越えれます。

秋口の故障で原因確定出来て助かりましたが、真冬の極寒真っ最中に故障すると大変です。

24年物エアコンですのでコンプレッサーの音もおかしい、今の電気代の倍近くかかりますし交換も視野に入れないといけないのかもしれません。

 

追記:2022年11月21日

気付いた事があります。
あれから暖房は出てますが、極端に寒い早朝だと暖風が出てこない事が有ります。
ただし昼間とか暖かい時間帯だと暖風が出てきます
やはり総合しても吸込みサーミスタ異常が怪しいかなと確信気味ですが、同じ症状の方で完全に直った方いらっしゃいましたら是非コメント宜しくお願い致します。

因みに電気屋さんにはもう交換しましょうとの事です(笑)。ん~50万以上しますので悩むところです。

 

 

業務用三相200vエアコン故障修理交換作業動画

今回の作業動画です。

 

エアコンの基板を初めて見ましたがPC自作する人にとってはそこまで複雑では無さそうです。

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